移動販売 – 新鮮な魚を待っている人はこんなにいる

鮮魚 移動販売

魚介類 移動販売 は年配者には一つのイベント

当店は移動販売がルーツの魚屋で、移動販売に大八車ではなく自動車を使い始めたのは恐らく境港近辺では元祖に近いと思います。

昔は今みたいに大型スーパーなどはありませんでしたし、自動車も普及していなかったので大層喜ばれたとのことでした。

その当時の事は私は知りませんが、現在のお客様で当時の事を知る方がたまに昔話をしてくれるのがうれしくもあり、誇りにも思うところです。

当店は創業60年を迎えましたが、当然ながら昔からのお客様も年々年を取って行って今や立派なご老人ですw

年を取り身体も老いて病院通いされている方が殆どで、移動販売地点で井戸端会議して病気のことなどをネタにしゃべっています。

亡くなられた方も多く年々馴染みのお客様は減り続けていますね。

新鮮な魚を食べたいが買えない人が多い

10年後には馴染みのお客様はどれぐらい存命だろうかと指を折る事もありますが、そんな事は頭の隅に置いておいて、今のお客様にどういう商品やサービスをすれば喜んでもらえるかを日々考えるようにしています。

普通に歩けて自転車にのれる方は半分程で、残り半分は杖をついたりシルバーカーを使う方、自動車に乗っている方は殆どいません。

世間で話題になっている買い物弱者がお客様の多数を占めている状態ですね~。

15年後には更に多くの方が年をとって買い物できなくなっているでしょうから、ホントどうなっちゃうんでしょうね。

まぁこういう社会問題に対して私みたいな一魚屋が「政治が悪い!」なんて叫んでもしょうがない話で、魚屋は魚屋らしく新鮮な魚介類をお客様の元に届けるのが使命だと思って頑張っています。

魚屋として嬉しいのは移動販売地点に集まってくれた方々が「先日買ったイワシが美味しかった!」「サヨリが美味しかった!」って言ってくれる事が一番うれしく、張り合いがある事ですね~。

また、当店のお客様の年配の方は移動販売地点に集まる他のお客様との世間話を楽しみにされている方も多くいて、当店の移動販売の様なイベント事は人が集まるという点でも必要なんだと認識させられます。

最近は地域の社会福祉協議会でも買い物弱者の話題が出るほど問題となっていて、当店がある外江地区でも議題に上ったことがありますが、業者さんの都合もあったりして実現は難しそうでしたね。

それに本当の買い物弱者は肉や野菜や米やパンや日用品も買わなければいけませんので、それを全て対処できるような移動販売業者はそうそうありません。

当店は鮮魚店ですので魚介類を移動販売していますが、魚介類だけでも良いので移動販売しに来てくれないか?との打診を受けることがあります。

当店が対応できる場所や時間であれば、もちろん喜んで移動販売させて頂いています。

最近もある地点に来てくれないか?との話を頂いて、週一度ですが移動販売を始めた地点がありました。

その地点に初めて行った時のお客さまの鮮魚を見る顔がとても印象的で今でも覚えています。

みなさん初対面の年配の方ばかりでしたが、かやの号に積まれた鮮魚や干物を見て嬉しそうにうんちく話始めたり、思い思いにしゃべりながら魚を選んでいました。

「あぁ、新鮮な魚介類を待っている人はこんなにいるんだ」と思いました。

かやの鮮魚店

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