鳥取県境港市竹内団地の鳥取県水産試験場で2日、境漁港に水揚げされたマンボウが解体された。「マンボウ祭」を開催中の海とくらしの史料館(同市花町)が持ち込んだ。7、8日に計画している同祭のトークショー・試食会で活用する。

 

マンボウは3月30日に山陰沖の日本海で巻き網漁船が漁獲し、翌日水揚げ。史料館がマンボウ祭に向け、昨年から仲買業者に購入を依頼していた。

 

全長112センチ、体重56キロの雌。包丁を入れた同試験場の宮永貴幸場長は「マンボウをさばくのは初めて。骨も身も柔らかく、包丁が骨に当たる感覚がない」と話した。

 

肉は柔らかい白身で、皮は分厚く、一部は硬いナタデココのよう。半身は試食用にみそ煮か唐揚げにする予定で、ブロックに切り分けられた。内臓と残る半身は展示し、見て触ってもらう。

 

同史料館の大池明館長は「夏場に近海の定置網で取れると聞いた。手に入る可能性は低いと思っていたので、とてもラッキー。触って、味わってもらいたい」と喜んでいた。(久保田恭子)

 

引用 日本海新聞 2018年4月3日

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