境台場跡、境港灯台~慰霊塔、台場公園の黒松/境港ウォッチング

境港市には水木ロードのような有名な観光地もありますが、境港市の歴史上の名所もたくさんあって地元の人間でも楽しめます。

境水道大橋のふもとのお台場公園にある境港灯台もその一つで、天気の良い日は私のウォーキングコースの休憩地点としてよく立ち寄ります。

島根半島の先端に美保関灯台がありますが、こちらの灯台は美保関の灯台よりも3年早く建造された山陰最初の灯台になります。

昭和9年に消灯、昭和40年に解体されたのですが、新しい境港市の歴史と繁栄の象徴として平成3年3月に復元されました。

境港灯台から見た境水道
境港灯台から見た境水道

境港灯台から見た境水道の風景です、ここから入港船に境港の入り口を知らせていたんですね。

明治28年(1895年)に建造されて昭和9年(1934年)に消灯されたので40年間程灯台の役目を果たしたことになります。

そう考えると短いような気がしますが、美保湾寄りに白灯台が出来たからでしょうか?

また今度調べておきます。

境港灯台周辺にはベンチもあって休憩出来るようになっています。

桜満開の花見の季節になると花見の客が多く集まり、お酒飲んで楽しむ場所でもあります。

平日は人もまばらで公園の中の広場では仕事をサボって(休憩して)いるサボリーマンの方たちがよく車を停めて時間をつぶしています。

お台場公園内には境港出身の俳人木村蕪城先生の石碑も設置してあります。

木村蕪城先生略歴

生年:大正2(1913)年6月20日
没年:平成16(2004)年3月3日
出生地:鳥取県境港市栄町
居住地:長野県諏訪湖畔
本名:木村 茂(キムラ シゲル)
経歴:昭和4年より髙濱虚子に師事。17年「夏炉」創刊編集、のち主宰。「ホトトギス」「夏草」「笛」同人。句集に「一位」「寒泉」「山容」「走り穂」など。

社団法人俳人協会評議員

虚子門の俊才と謳われ、望郷の念厚く、よく故郷の俳句を詠まれる。

偉い方なんですね、自分が俳句には疎いのであまりよく分かりません。

石碑に刻まれている俳句は「読初の 出雲風土記に 国を恋ふ」です。

お台場公園慰霊塔
境港市指定文化財「台場公園内の慰霊塔」

境港灯台から南に少し移動すると昭和2年(1927年)8月24日夜に起きた美保湾の日本海軍連合艦隊演習の事故で亡くなられた海軍軍人達の慰霊塔がひっそりと建っています。

昭和二(1927)年八月二十四日夜、日本海軍連合艦隊が美保湾沖で演習を行っていたところ、巡洋艦「神通」と駆逐艦「蕨」、巡洋艦「那珂」と駆逐艦「葦」が衝突し、沈没した「蕨」・大破した「葦」の乗組員百二十名が犠牲となった。

慰霊塔横のパネルより

犠牲者を弔うために塔の頂上には納骨堂が設けられていて、納骨箱と共に宝石・貨幣・海軍小銃弾などを混入した浄砂がコンクリートで密閉されており、塔の中には砲身・機雷が安置されています。

この建物は当時最新技術だったコンクリートを用いて作られ、山陰地方で最古級のコンクリート建築物としても後世に残されるべき文化財となります。

夜間の演習だったので救助活動もままならなかったのでしょうか、百二十名という犠牲者の数が惨劇の酷さを表しています。

この慰霊塔は境港灯台から30m程度でしょうか南側に移動した地点になるのですが、お墓のような石碑が何点かあり「航路標識跡地」と刻まれています。

現在の境水道の海岸線からはかなり離れた地点にこの標識跡地の石碑がありますので、昔は海岸線がもっと南側だったのでしょうか。

外江の海岸線も今の様にコンクリートの堤防ではなく砂浜で、現在の西灘神社の近くまで南にあったと聞きましたので、護岸工事がされるまでは海岸線が南にあったのかも知れません。

慰霊塔を南に更に進むと高台が終わり階段で広場へと降ります。

お台場公園の一番南東にあるのが、境港市指定文化財「台場公園の黒松」。

一枚目の写真が「連理の松」と呼ばれていて、枝の一方が他方の幹に食い込む姿が縁起が良いとされています。

境台場が構築された頃に植えられたものと考えられていますが定かではないようです。

二枚目の写真が松林になっていますが、これは明治四十年に当時の皇太子(後の大正天皇)の山陰行啓を記念して植えられた松です。

写真では分かり辛いですが、慰霊塔と境港灯台の間に大きな松があって灯台が設けられた時に植えられたものだと伝わっています。

この3つの黒松が境港市の指定文化財となっています。

お台場公園入口
お台場公園入口

お台場公園入口に鳥取藩台場跡、境台場跡の説明書きがあります。

元々は境港と松江藩の城下に通じる境水道の防衛のために作られた海岸砲台だったようです。

写真では見づらいですが当時の様子の地図が載っていますが、やっぱりお台場近辺が海岸線だったようで現在の竹ノ内団地や昭和町などは地図には載っていません。

なかなかこのお台場公園には歴史的見どころがあって、天気の良い日に散歩がてらにぶらっと歩いてみるのもいいものですよ。

かやの鮮魚店

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