ユメカサゴ は煮付けが定番の高級魚
ユメカサゴの程度が良いものがあったので、即決入荷しました。
当店のお客様は魚は煮付けで食べるのが大好きなので、手頃な煮付け魚があれば積極的に入荷しています。
カサゴやタケノコメバルなどと比べて深い海で獲れる魚で結構な高値で取引されています。
見た目は色を赤くしたカサゴそのもので、特徴的なのが喉の奥から内臓が黒いことから関東の方では「ノドグロ」とも呼ばれています。
境港では「ノドグロ」というとアカムツの事を指しますが、関東ではこのユメカサゴの事を指すそうです。
じゃあアカムツは関東ではどう呼ばれているのか調べて見ると「アカムツ」そのまんまなんですねw
アカムツをノドグロと呼ぶ我々がマイナーな存在だったんですね、知らなかった・・
当店のお客様はユメカサゴやメバルやタケノコメバルなどの根魚はすべて煮魚の一括りで考えますので、名前も種類もさほど興味がない様子で淡々と買って帰ってましたね。
微妙な味の違いや食感はあまり気にならないんでしょうかね。
もちろん全員がそういう訳ではなく、魚が大好きなお客様の中にはユメカサゴの美味しさをご存知の方がいて上等なものを選ばれていました。
食べ方はやっぱり煮付けが定番のお魚で、上品な白身の旨味が堪能できます。
カサゴと比べると少し骨や身が柔らかい気がしますが、カサゴよりも深海で生息するのが関係しているかも知れませんね。
唐揚げや塩焼き、刺身でももちろん美味しく頂けます。
ユメカサゴは底引き網漁で獲れる魚ですが、底曳きの漁期が5月一杯で終わるので今月過ぎると当分食べられません。
我が家でも食べようと思っていましたが、残念ながら売り切れてしまいましたw
普段は結構な高値ですが今境港では魚が多く揚がっていますので、その影響か割と手頃でしたね~。
やっぱり魚が多く獲れるって嬉しい事ですね。
スーパーなどではお目にかかれる事が少ないかも知れませんが、美味しい魚です。
ぜひ一度ご賞味ください。
桁曳き漁(けた網漁業)が5月から始まったのもあって境港魚市場に水揚げされる魚も変わってきました。
マトウダイ、ダンダラなどを見ると私は初夏をイメージしますが、お客様も同じようで季節の移り変わりを感じています。
嬉しい事に最近は魚が多く獲れるので、普段値が張る魚でも手頃な値段で仕入できる場合が多くてお客様のリクエストに応えられるようになってきました。
願わくばこのまま美味しい魚が豊富に獲れていて欲しいですね。
春~夏にかけて旬の魚も多くありますので、今魚料理を楽しめる時期ですね。