ソウダガツオ (イモガツオ)、クロムツ、マスカレイが新鮮!
日本海はこの季節になってくると時化ばかりになってくるのは毎年の事です。
毎年の事なんですが鮮魚関係者にはつらい季節ですね~、松葉ガニ・親ガニ・紅ズワイガニがあるから商売が成り立っていますが、カニが無ければこの時期の鮮魚関係者は食いっぱぐれます。
そう考えると時化で魚が獲れないときにはカニがある、魚が獲れる時にはカニは禁漁とうまく一年回っているなぁと思います。
今は松葉ガニが結構高値なんですがそれ以上に値上がりしているのが、紅ズワイガニです。
なんと程度がよくない紅ズワイガニでも例年の3倍以上に値上がりしています。
松葉ガニを獲る権利を持つ船が、松葉ガニを獲らずに紅ズワイガニを獲った方が儲かるので、紅ズワイガニを獲っているような状況です。
ですので松葉ガニが今度は値上がりしてきています。
ただ、松葉ガニを獲る権利を持つ船は松葉ガニを獲らないと松葉ガニを獲る権利を失うので、もうすぐすると渋々松葉ガニを獲りだします。
その時までは松葉ガニの値段は高止まりしそうですね。
美味しい松葉ガニを安く食べて頂きたい当店としてはちょっと辛い状況ですね。
今日は時化だったので魚もあまりありませんでした。
写真の魚は黒ムツになります。
深海魚で水深200m~の深さで獲れ、旬は秋~冬の魚ですが数が少なく高級魚です。
境港の地元の方はやっぱり煮付けが一番、刺身が二番、塩焼きが三番という食べ方です。
高級魚として人気があるだけあって白身の身に甘みがあり、上品な味が楽しめます。
境港では回転ずし屋さんでも黒ムツを握りで食べることができます。
脂が乗っていてもクセがないのでどんな料理をしても美味しく頂けます。
境港に来られたら一度回転ずし屋ででも寄って食べてみて下さい、美味しいですよ。
ただ、あまり獲れませんのでタイミングが合わないとネタがありません、悪しからず。
カレイの定番マスカレイですが、今日はサイズが少し小さかったです。
と言っても一枚一人前~一人前半位の大きさですので、煮付けなどにするのにはピッタリのサイズです。
マスカレイは旬は春~秋ですが年中獲れます。
刺身がダントツの人気で、カレイの刺し身と言えばこちらの地方ではこのマスカレイ(マコガレイ、城下ガレイ)の刺し身のことを指します。
煮付けでもカレイの煮つけと言えばこのマスカレイ(マコガレイ、城下ガレイ)が一番人気でカレイの中では刺身、煮付けにすると一番美味しいと個人的には思います。
しかもとても新鮮で活きがいいですよ!
境港ではイモガツオと呼ばれていますが正式名称は「ソウダガツオ」です。
「ソウダガツオ」にも2種類あって「ヒラソウダ」「マルソウダ」とそれぞれ呼ばれていますが、市場や小売、流通の際にも区別されることはあまりなく、境港では「イモガツオ」と呼ばれています。
本ガツオと比べて小ぶりで漁獲されるのは40㎝程度のものが多いですね。
新鮮なものは刺身・たたきで食べられることが多いですが、傷みが早いので鮮度が良いものでないとオススメできません。
境港では煮付けで食べる方が多いですね。
個人的には「たたき」か「なめろう」が大好きで、とくに表面を炙ったタタキには目がなくて酒の肴になります。