西灘神社 れんげさん

今年もお祭りの季節がやってきました。

境港市外江町では伝統祭事として白尾神社の大祓い輪くぐり祭に続いて、西灘神社の蓮華祭り(祇園祭)が毎年行われます。

他の神社では蓮華さんで奉納神楽を舞うところもありますが、西灘神社の場合は宮司さんの宮司舞を奉納します。

宵祭りの本日は西灘神社に特設ステージが設置され、ちびっ子達のダンスの披露など大変な賑わいでした。

祭り本番は次の日の「丁左」「西華」巡行に続く喧嘩神輿で、本日は一日前の宵祭りです。

宮司舞の奉納が8時からでしたので8時少し前に西灘神社に着きましたが、写真の様に多くの人が集まっていて社殿裏の空き地ではステージでチビちゃん達が歌を歌っていました。

これだけ人が集まるって良い事ですね~、外江地区の人達はこういった祭りには積極的に参加しますね。

外江地区は狭い地域ですのでステージに出ているチビちゃん達が親戚の子供や友人の子供など、何かしら縁がある場合が多いので観客も多く応援も熱が入っています。

毎年私の知り合いのお子さんやお孫さんがステージでダンスを踊ったり歌を唄ったりしていて、親や一族が総出で応援しているのを見ていますので、チビちゃんがいる家庭では一大イベントの一つなんでしょうね。

夜店も多く出店されていて親子連れやお孫さんを連れた方がかき氷などを買うために並んでいました。

西灘神社 上屋敷宮司

8時になると宮司舞の奉納が始まります

西灘神社の宮司さんは男社会と言われている神職宮司の中でも珍しい女性の方で、この西灘神社、同じく外江の白尾神社、芝町にある清芝神社の宮司さんも務めている多忙な宮司さんです。

伝統ある世界で男性社会の神職の中では苦労される事も多いでしょうが、大役をこなして頑張っておられる姿には感心させられます。

神事の際に使う神饌物の「鯛」やご自身が味噌汁で食べるしじみなんかを買いに当店によく来て頂きますが、明るくて魅力的な方です。

西灘神社 上屋敷宮司

ゆっくりと舞を舞う姿からは当店にしじみを買いに来る時のような気さくな面影はなく、厳かな面持ちでこちらが魅入ってしまう程です。

こういった神職に就くお方はこういった神事の際にはどんなことを頭で考えているんでしょうか。

周りではお祭りに来られた方の賑やかな声で騒々しいほどですが、この神殿の中は空気が違っていてゆっくりと静かな時間が流れていきます。

5分程で宮司舞の奉納は終わりましたが、宮司舞に魅入っていた自分はもっと長く感じましたw

西灘神社 上屋敷宮司

宮司舞が終わり氏子さんの拝礼です。

大役お疲れ様です。

私が小さい時に宮司舞が奉納されていたかは知りません、というか興味がなかったので見てなかったですね。

夜店と特設ステージの催し事への興味、友達と夜に外出できる解放感しかなかった蓮華祭りですが、本来は神事であるということを再確認しました。

西灘神社 上屋敷宮司

舞を舞った後の宮司さん、いつものやさしい宮司の顔に戻りましたねw

空き地や空き家が増えて年配の比率が高くなってきた外江地区ですが、こういった伝統行事は次世代へと伝えて行かなければいけませんね。

子供の頃は意味が分かりませんでしたが私も昔から蓮華さんに来ていましたので、こういったお祭りには古里を感じますし、微力でも地域を盛り上げていければと思っています。

 

 

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