ズワイガニも良いけれど、冬は干物が美味しい季節
ズワイガニ漁の解禁で予約して頂いてる松葉ガニの梱包・発送作業や、カニのボイル・選別なんかでと~っても忙しいですが、鮮魚店はカニだけを扱っている訳ではありません。
ズワイガニ漁解禁後も平常通り鮮魚や干物も製造販売しています。
今に始まったことではありませんが、朝も冷え込んできていますし水も冷たくなってくるしで鮮魚店の作業って地道に辛いですw
暖房できればいいんですがなんせ扱っているものが生ものですから、そんな訳にはいきません。
冬と言えば鍋、鍋と言えば松葉ガニやアンコウを連想しますが、朝から鍋を食べる人なんかはあまりいません。
(朝から鍋食べれるような身分だったらいいな~とふと思いました)
やっぱり朝食は干物や焼き魚という方も多いです。
この冬の空気の乾燥具合、風、気温などは干物を作るのに最適の条件となります。
夏の暑さや湿気では到底出てこない干物の旨味が味わえる季節と言えます。
上の写真はべランスガレイを塩水に漬けている写真です。
このべランスガレイを一定の濃度の塩水に一定時間漬けて天日干しするとべランスガレイの干物の出来上がりです。
このべランスガレイは正式名称ヒレグロカレイ(鰭黒鰈)と言ってカレイ目カレイ科ヒレグロ属の海水魚です。
このカレイは見た目があまりよろしくないのですが、干物にすると評価は一変します。
この境港の当店の近辺では干物としては最高クラスの人気があります。
ベランスガレイの干物 は大人気!
店舗販売用に少しだけ干していますが、これを通りかかって目にしたお客さんは干物が出来上がる前に「出来上がったら取りに来るから」って串ごと予約されますw
近所のお客さんでこのべランスガレイの干物を特に好んでいる年配の方がいるのですが、3串干していると3串全部予約して買い占めますw
ですので他のお客様が欲しがっているときや、数が少ない時は通りからは見えないようにコッソリと干しています。
それほど人気がある干物ですので、干物好きの方はぜひ一度ご賞味ください。
べランスガレイの隣のアジの干物も定番干物として人気があります。
べランスガレイとアジでは身が持つ水分量が違って、べランスガレイはアジよりも多く水分を含んでいます。
ですので塩加減もべランスガレイとアジでは変えてやらないと、干物としての出来が違ってきます。
中々、干物も奥が深いですよ~。