「冬の味覚」として定着している県立境港総合技術高校(境港市)の生徒たち手作りの 新巻きザケ の仕込みが終わった。毎年おいしいと市民の評価も高く、正月料理などに重宝されている。今年は12月9日午前10時から学校で販売される。

 

学校によると、新巻きザケ作りは前身の境水産高校時代から70年以上の伝統がある。原料は近くの美保湾で養殖されたギンザケ「境港サーモン」(体長約50センチ、重さ約1・7キロ)。食品・ビジネス科の2年生34人が9月から、1匹ずつ丁寧に水洗いしてぬめりを取り、水気を切って塩をすり込んだ後、マイナス30度の冷凍庫で保存している。

 

今月22日、最終の6回目の実習で294匹分を作った。塩分を控えた甘塩仕立ては脂の乗りもよいため毎年好評で、より多くの人が購入できるように昨年よりも200匹増やした計1800匹を仕込んだという。

 

学校によると、一般販売は教職員や生徒らへの販売を除いた700匹。1匹2500円(税込み)で市価より3割ほど安いという。佐々木李(すもも)さん(16)は「衛生や安全、鮮度に気をつけた。おいしく食べてもらえたらうれしい」と話した。(杉山匡史)

 

引用 朝日新聞 鳥取)伝統の新巻き鮭づくり 境港総合技術高校

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です