国産塩サバ がノルウェー産に負けそう
最近スーパーで目にする塩サバと言えばノルウェー産が多く売られていて、国産の物が端に追いやられています。
国産の塩サバよりもノルウェー産のサバの方が脂がのっていて美味しいとの評判もよく聞きます。
日本はノルウェー産サバの最大消費国で、ノルウェーで水揚げされたサバの4割を消費し、日本国内で流通するサバの約5割を占めているってご存知でしたか?
しかもノルウェーのサバが一番脂がのる時期である9~10月ごろに獲れたサバだけが日本に輸出され、日本国内を流通しています。
もっとも美味しい時期に獲れたサバのみがノルウェー産サバとして売られている訳ですから、これが美味しくない訳がないですね。
また国を挙げて水産先進国へとなったノルウェーでは品質管理も徹底されていて、傷みやすいサバを鮮度を落とさずに加工、冷凍、輸送する技術も確立していますので、国産のサバが隅に追いやられるのも納得できますね。
馴染み深い魚であるサバの供給が海外産に負けつつあるって日本人としては悲しい話ですので、なんとか産官一体となって水産先進国へと脱皮して欲しいところです。
日本は稚魚サバ(ローソクサバ)の乱獲を止めるべき
境港でもサバが大量に水揚げされて今年に入ってから何度も大漁旗が揚がりましたが、獲れるサバは稚魚であるローソクサバ(ローメ)で食用にならないものです。
ローソクサバは主に養殖魚の餌として二束三文で売られていきますので、大漁旗が揚がる程水揚げされても漁獲高(金額)は上がらない不毛な漁になってしまっています。
また価値ある成魚になる前に稚魚を獲ってしまって水産資源を減らしていますので、自分で自分の足を食べるタコ状態になっています。
ノルウェーでは漁獲制限が行われているので、ローソクサバなどの稚魚は獲らず、食用となる大きさになった価値あるサバを獲りますので漁獲高(金額)が上がり、水産業界が潤っています。
こういった水産資源の価値ある活用方法はすでに漁業先進国で確立されていますので、獲ったもの勝ちの日本の漁業を規制して価値ある漁業が出来るようになってほしいですね。
当店は国産にこだわっています
我が家では魚屋というのもあって殆どの食事が魚になりますが、やっぱり魚は国産を食べていきたいですね。
安全面もありますが、日本の漁師さんや水産関係者に元気になって欲しいのが一番の理由です。
大漁旗が何度も上がるほど日本近海にいる馴染み深いサバを、輸入しないといけない今の状態って既に異常事態だと思います。
当店なんかはちっぽけな一鮮魚店ですが、水産関係者の端くれとして日本が漁業先進国として脱皮するのを期待しています。
ちなみに写真は我が家の晩御飯で、塩サバ、赤ナマコ、握りずし、アジ刺身、赤貝(サルボウ貝)煮付け、ほうれん草のお浸し、白菜漬けです。
赤ナマコは柚子搾り汁と醤油の二杯酢と大根おろしで食べますが、お客さんにもらった大根が色が付いていて辛いものでしたが、ナマコにぴったりと合いました。
色付きの辛味大根ってスーパーで売ってるんでしょうか・・
見事な居酒屋メニューですw
当店でも塩サバを扱っていますが、当店はノルウェー産は扱ってなくて千葉県銚子産 サバになります。
食べ慣れているということもありますが、私はノルウェー産よりも千葉県銚子産塩サバの方が好きですね~。
脂がのっているのもありますが、塩加減も丁度良く何より国産の安心感があります。
美味しくて塩辛くもないので、一度の食事で2~3切れ程食べてしまいますね。
近年品質が向上しているノルウェー産も美味しいですが、そちらはスーパーさんにお任せします。