ズワイガニシーズンも2か月以上すぎて一段落したここ最近、水揚げが増えているのが鳥取県の幻のグルメと言われる「モサエビ」です。
ズワイガニシーズン開始当初はお金になるズワイガニ(松葉ガニ、セコガニ)ばかりを獲ってくる沖合底びき網船が、松葉ガニの値段が落ち着くと本来底引き網漁で獲れる魚も水揚げを始めエビやカレイ、シロハタなどが市場に並ぶというからくりです。
上記のサイクルで水揚げされる魚が変わるのは毎年の事ですが、今年は高値で推移していたズワイガニの値段がコロナ(オミクロン株)の感染拡大の影響で大幅に下がった事もあって、漁師さんや水産関係者の恨み節がちらほら聞こえてきます。
コロナの影響恐るべしです。
「モサエビ」は正式名称「クロザコエビ」と言い日本海のみでとれるエビで「ドロエビ」「ガスエビ」などとも呼ばれています。
ここ境港では「モサエビ」と呼ばれ、地元の方に大変人気のあるエビになります。
漢字では「猛者海老」と書きますが、漢字だけ見るとかなりの強キャラっぽいですねw
漁期は9月~5月ですがズワイガニ漁期と重なる11月~1月は底引き船が獲ってこないのでやや品薄です。
このモサエビはプリンプリンの食感と甘さが特徴で、刺身・塩焼き・煮付けと料理方法を選びません。
鳥取県も名産品として強くPRしていて、県のHPで料理方法なども紹介しています。
◆刺身
刺身は甘えび(ホッコクアカエビ)よりも身がしっかりしていて、しかも甘味旨味も申し分がない。
この見てくれの悪さは逆に日本海の旨さを堪能できます。
◆もさえび味噌汁
もさえびにワカメや豆腐を入れたえびの甘味たっぷりの味噌汁です。
濃厚なえびの味が味噌汁の出汁に溶け出します。
◆煮付け
醤油で薄味に煮付けた地元ならではのかくれた味です。
煮すぎると身が硬くなるので要注意です。
◆塩焼き
もさえびに塩をふり、短時間でさっと焙るシンプルな料理。
香ばしい殻と中からぷりぷりの身の食感がたまらない料理です。
私個人的には塩焼きが最高に大好きで鳥取県のPRの文言そのまんま、香ばしい殻と中からぷりぷりの身の食感がたまりませんw
私はモサエビを食べる時は辛めの白ワインを用意して、殻ごとモサエビの美味しさを堪能していますw
香ばしい殻と身の食感と甘さが口の中で広がるのが最高ですねw
頭の味噌も濃厚な味わいで絶品!
白ワインと良く合うのも私の大好きな点です。
味と食感が最高のモサエビですが、残念なことに鮮度が落ちるのが早く長時間の輸送に耐えられません。
こういった点から生産地でのみ愉しめる生産地限定グルメと言えます。
当店は通販で発送していますが、獲れたてホヤホヤで跳ねている状態のものしか発送していません。
塩焼きや煮付けなら問題ないですが、生食なら翌日到着でギリギリといったところでしょうか。
産地限定グルメのモサエビ、鳥取県に来られたらぜひ一度ご賞味ください。