境港さかな

境港市社会福祉協議会の買い物支援活動と 鮮魚移動販売

鮮魚移動販売 の良い点

「かやの鮮魚店」は新鮮な魚を境港市場で仕入れ、その足で境港市のおもに「かやの鮮魚店」がある外江近辺を売り歩く移動販売の鮮魚店になります。

午前中に移動販売をしたのち午後からは店舗での販売も行いますが、メインはやはり昔からの常連さん達への移動販売です。

移動販売方式の良い点(お客様にとって)は何といっても家の近くに店舗が来てくれる事で、購入者は車やバスなどの移動手段が無くても買い物が出来るという点ですね。

わざわざ車でスーパーまで行かなくてもすぐ近所に移動販売車が来るので、ガソリン代もかからないし時間もかからないといった便利さがウケてたと思います。

私も「さおだけ屋」みたいなボッタくり業者じゃなければ(ここ大切!ボッタ業者じゃない信頼できる業者が前提!)近所に来てくれる移動販売業者から購入します。

多少品揃えが悪くても我慢できます。

本当に食べたい物があれば車などで買いに行けばいいだけですから。

また当店の鮮魚移動販売の場合、市場で仕入れた魚をその日に移動販売で持っていくので新鮮なのは折り紙付きです。

ところがここ何年かで大きく様相が変わり、便利さでウケていた移動販売が今や老人や体の不自由な方の生活になくてはならないライフラインのような存在になりつつあるのを感じます。

買い物弱者 と 移動販売

7年前の2015年の国勢調査データになりますが、境港市の総人口にしめる65歳以上の割合(高齢化率)はなんと30.4%、2025年の予想ではさらに増えて33.5%!

境港市の高齢化率は全国平均よりもかなり高い数値で、2015年の境港市30.4%に対して全国平均は26.5%と4%近くの開きがあります。

当店のお客様も高齢化が激しくて年に何人かはお亡くなりになったり施設に入ったりしています。

お客様が減るごとに寂しさを感じていましたが、更に上がっていく高齢化率を考えると気が滅入りますね。

そういった高齢化の状況の影響でしょう、ここ数年は「買い物が出来ないので移動販売に来て欲しい」という問い合わせが増えてきました。

以前は個人での問い合わせが多かったのですが、最近は深刻な高齢化を目の当たりにしたボランティア活動の団体や社会福祉協議会などからの問い合わせが増えています。

当店としてはもちろん老人や体の不自由な方に新鮮な魚を食べて頂きたいのと、買い物弱者の不便さ解消にお役に立ちたいので、移動販売スケジュールが許す限り要望にお応えしています。

境港市社会福祉協議会 の 買い物支援

問い合わせを多く頂きますが、高齢化に伴う買い物弱者の解消に大きく力を入れていると感じるのが境港市社会福祉協議会です。

買い物弱者の支援はもちろんですが、鮮魚移動販売の場所に地域の人が集まることによって地域の住人の交流を深めたいとの担当者の方が熱い思いが伝わりました。

たしかに会話をしたりお互いの存在を確認しあう社交場として移動販売は最適だと思いますねw

ご近所の方が一か所に集まるイベント事なんて今の時代ないですもんねw

当店の昔からの常連さん達も「かやの鮮魚店」の移動販売時以外に、他の常連さん達と顔を合わすことがない方が結構いますからねw

そう考えると隣近所に住んでいても人との関わりって薄いものだと思いますね~。

そういった話からはじまり、去年から境港の余子地区での移動販売による買い物支援に参加させて頂いています。

移動販売で地域の住人の交流活性化、買い物支援に貢献できるならこんなに嬉しいことはありませんねw

また地域の活性化・高齢化に対する境港市社会福祉協議会の姿勢には頭が下がる思いです。

境港市民として誇りに思います。