この イシガニ は当店のある境港の地元ではとんでもなく人気のあるカニで、移動販売で持ち歩くと稀に奪い合いが起こるほど愛されているカニですw。
毎年初夏の今時分から獲れだすのでイシガニを市場で見かけると夏の訪れを感じさせてくれますね。
食べ方は塩茹が定番で、固いイシガニの爪を木槌などで叩いて身をほじくり出してカニの身を楽しみます。
初物があった日には外江のお客様が値段も聞かずに箱ごと買い占めてしまって、人気の高さに驚かされました。
以前は境港ではどこでもイシガニがいて魚のアラを餌にカニかごでも沈めればたくさん獲れたようですが、最近は滅多に見る事はなくなりました。
イシガニと共に地元のお客様に愛されているガザミ(ワタリガニ、アオデ)も最近はまったく見かけなくなりましたね~、残念なことに。
私がまだ若い頃には海に潜るとよくイシガニがいて、手を近づけると爪を振り上げて威嚇してきたことを思い出します。
イシガニといい、アオデといい、シャコエビといい、美味しいものは獲り尽くされてしまうんでしょうね。
イシガニは生きているものを販売しますので、気を付けないと爪で挟まれてしまって危険ですので写真のようにトングを置いてお客様に使ってもらっています。
トングは1本しか置いていないので自然とトングを持っている人が優先的にカニを選り好みするのですが、これが他のお客様からしたら面白くないようで、お客様同士で静かにトングの奪い合いが起こっています。
当店は量り売りして販売しているので大きくても小さくてもお客様に損得はないんですが、やっぱり大きいサイズがあればそっちを選びたいですもんねw
イシガニも大きいものもいれば小さいものもあって、先にトングを持った方が大きなものを順番に持って帰る訳ですから、イシガニ大好きなお客様からするとトング争奪戦に勝つのが一番重要で、勝たないと上等なカニが持って帰れませんw
なかなか、傍から見ていても熾烈な戦いですw
食べ物への執念ってすごいな~ってトング争奪戦を見ながら驚いていますw
イシガニを塩茹でする場合は生きているイシガニを水にまず入れて、水から火をいれて茹で上げましょう。
熱いお湯にいきなり生きたイシガニを入れると、熱さのために自らの爪や脚を切り離してしまいます。
新鮮なイシガニ、美味しいですよ。
ぜひ一度ご賞味ください。