境港市場でサヨリを見かけるようになりました。
季節の移り変わりは早いもんで、つい先日まで松葉ガニの出荷に追われる日々だったのに、気が付けば春になっています。
ほんとあっという間に一年が過ぎていく感じで、サヨリの様な季節の変化を表すものを見ると、その時に初めて「あぁ春になったな」って実感がわきます。
その分私自身が年齢を重ねていってるわけですが、まぁそれは置いといて、改めて周りを見ると春になってますねw
庭の南高梅の花が咲いていますし、隣の空き地にはフキノトウが開いています。
芝生は青々と緑付いてきて我が家のワンちゃんも気持ちよさそうに日向ぼっこをしています。
ワンちゃん達はちょっとリラックスし過ぎですね、これはw
ついこの間の大雪なんか遠い過去の話の様ですが、わずか1ヶ月ちょっと前の話なんですね~。
まぁ、何にせよ寒いよりも暖かい方が気持ちいいですし、雪が積もっているよりも緑豊な方が心休まります。
このままこの春の丁度良い陽気が続けば嬉しいんですけど、すぐに夏がきて実りの秋の後に寒い冬は必ず来ます。
四季ある日本はそれが良いところなんですけどね~w
最大で40㎝程になるサヨリも今の時期はまだペンシルで、30㎝弱ほどの大きさしかありません。
旬は3月から5月と今が一番美味しい時期で、透明感のある白身は旨味が強く上品な味を楽しめます。
境港のお客様は刺身で春のサヨリを楽しみますね。
小振りなので3枚におろして刺身にするのは手間が掛かりますが、サヨリ独特の黒い腹膜を取ってやると綺麗な白身が食欲をわかせてくれます。
境港ではさほどではありませんが、上品な味わいから割烹料理の食材として人気があって高級な魚とされています。
新鮮なサヨリはやっぱり刺身で食べると最高に美味しく、春の訪れを感じさせてくれる海の恵みですね。
境水道のカニかご岸壁でもサビキ仕掛けでよく釣れていた記憶があります。
境水道にはサヨリのシーズンになると2艘引きの漁船が水道まで入ってきて、サヨリ漁をしているのもよく見かけます。
境港の住人には大変馴染み深い魚であることを伺うことが出来ますね。
新鮮なサヨリの刺身はもちろん美味しいですが、お吸い物やフライ、天ぷらでも大変美味しくサヨリの味を楽しめます。
元が大変美味しい魚なので、どんな料理でもよく合って、塩焼きや干物にしても最高です。
腹膜が真っ黒で俗に「見かけによらず腹黒い人」のことを「サヨリのように腹黒い人」と譬えられることがあります。
刺身にする時はタワシなどを使ってこの黒い腹膜を洗い落としましょう。
今が旬のサヨリ、大変美味しいですよ。
ぜひ一度ご賞味ください。