当店は普段の営業日は午前中が移動販売で午後から店頭販売をしています。
木曜・金曜日は鮮魚宅配サービスの日ですので、移動販売はお休みして店舗だけをオープンして刺身造りや荷作りをしています。
以前は店頭に地元のお客様が多く顔を見せてくれていましたが、高齢化のためにお亡くなりになったり身体が思うように動かなくなったりで、最近ではお店に来られるお客様が減りました。
魚が大好物で毎日店に来られていたお客さんが脚や腰を痛めてお店に行けないという電話もよく頂きます。
そういったお客様には出来るだけ移動販売で自宅の近くに寄ったりしていましたが、あまりに数が多くて対応が出来なくなってきました。
境港でははまループバスが走っていますし坂道がない平坦な地域なので、山間部に比べて年配者には過ごしやすい場所のはずですが、寄る年波には勝てず当店へのわずかの距離がたどり着けません。
こういった現状を見ると、今後高齢化がもっと進んだ場合にはどんな世の中になるんだろう?って考えてしまいます。
当店の鮮魚宅配サービスが高齢者にも利用できればと思いますが、これがまた難しいんですね~。
境港にはPLANTやマルゴなどのスーパーは数多くありますが、バスにも乗れずにスーパーや目的の店にたどり着けない方がわんさといるということは、当店のお客様を見ていて想像つきます。
子供さんと同居していれば買い物を頼むことができますが、老人だけの世帯ではそれもままなりません。
じゃあそういった方が買い物する方法は?というと、境港ではCoop(生活協同組合)くらいしかありませんね、現状。
週一回の宅配で食料品だけでなく生活用品も届けてくれるようですが、なぜか当店の周りの高齢者などはCoopは利用していませんね。
注文もFaxや電話で出来るようですが、何故なんでしょうか?
調べて見ると自宅まで届けて貰える「個人宅配」や「ペア配」は手数料がかかるようですね。
あとは出資金が必要ですね~、ふむふむ。
この断片的な情報だけなら自分が年老いた時に利用してもいいなと思いますが、年配のご近所さんが利用していないのが引っ掛かりますね。
今度調べておきます。
高齢者が「自分の好きな物を買いたいけど買えない」という現実を周りで多く見てきましたので、せめて魚屋で出来る範囲の魚だけでも新鮮なものを食べて頂きたいといつも思っています。
当店の鮮魚宅配サービスを使ってもらえれば、その日仕入れた新鮮な魚をお届けできるのですが、そこでネックになるのが注文方法なんですよね~。
当店の鮮魚宅配サービスは、お客様にネット上の当店のサイトで買い物して頂く形ですが、年配者はPCやスマートフォンは使えないからそもそもサイトすら見れません。
朝仕入れた新鮮な魚をサイト上で選んでもらえるというのが良いところなんですが、スマフォやPCを使えなければ全く意味がありません。
じゃぁFaxでお客様に商品情報を同報配信して注文をFaxで受け取る形にすればいいかも、と思いましたが、そうなると商品の在庫管理がややこしくなってしまいます。
鮮魚宅配サービスのサイト上の在庫をFaxで受注頂いた時に手動で変更しないといけなくなりますからね~。
なにより配達時間が決まっているので荷作りまでに受注を頂いていないといけません。
じゃぁ在庫を多く抱えていつでも配達できるようにすればと思うかもしれませんが、扱うのが鮮魚で料理が必要で身体は一つですのでそれは無理です。
と考えるとリアルに今ある新鮮なものを買ってもらう方法はというと電話になってしまうんですねw
しかもお店があるのでそうそう配達は行けませんし。
悩ましい問題です。