今週は時化続きで魚がなかったのですが、今日は一変して市場に魚が溢れています。
時化の時は魚が全くないという訳ではありませんが、魚が少ないので皆さんのターゲットが集中、自然と競り値も上がってしまい、当店なんかがとても買える値段ではなくなってしまいます。
料理屋さんなどは多少高くても物が無ければ商売になりませんので、料理屋さんに卸したりする業者は強気で買っていきます。
そんな値段で仕入てどうやって一般消費者への価格に転嫁して売るのか?と思うときもあるほど極端な値が付いたりします。
当店なんかの小売業者はひたすらお天道様に平穏な天気にして下さいと祈るだけですので、出来れば時化は勘弁してほしいですね。
地元のお客様が欲しがるのはやっぱり食べつけている魚になりますので、黒鯛なんかが根強い人気があります。
黒鯛は住んでいる場所によっては匂いが付いてしまって食べれないということがありますが、こちら境港では全くそんな事はなく美味しく頂けます。
以前大阪の淀川のチヌを食べる機会があったのですが、魚好きの私でもどうしても臭いがきつくて食べれなかった事があります。
そう考えるとこちら境港では水が汚くて魚に臭いが付くなんて事はありませんので、良い環境に住んでいるなとつくづく思います。
チヌは外江近辺の水道でも中海でもどこでも釣れる魚ですから昔から馴染み深いんでしょうね、食べごろのサイズを仕入れますとみなさん好んで買って帰られます。
刺身でも汁物でも焼き物でも美味しく食べられますね。
イシカレイも新鮮なものがたくさんありました、写真のイシカレイはまだ活きています。
イシカレイの旬は夏なんですがこちらの地方では年がら年中食べられていますし人気があります。
基本的に境港の地元のお客様はカレイは煮付けで食べるのが当たり前なので、イシカレイももちろん煮付けで食べるのが王道のようです。
エンガワなんかも美味しく食べられますしフライやムニエルにしても美味しいのですが、やっぱり食べつけた方法で食べるのが一番楽で美味しいんでしょうね。
サイズがもっと大きければ刺身にしても美味しく頂けますが、このサイズだとやっぱり煮付けになりますね。
今日は煮付けの魚として人気が高いクロソイ(ボッカメバル)もありましたので、人気が分散してイシカレイはいつもほど人気がありませんでした。
沖ギス(ニギス)もたくさんありました。
煮付け、塩焼きで食べられる方が多いですが、今の季節なら一夜干ししてから焼き物で食べた方が美味しいかもしれません。
このオキギスは最大60Cmもの大きさになるようで、焼き物や煮付けよりかはすり身にされて団子やかまぼこの材料になることが多いようです。
知らなかった・・
境港では以前は「朝鮮ギス」と呼ばれていて、塩焼き、煮付け、干物と姿のまま食べることが多かったですが地域が変われば食べ方も変わるもんなんですね。
境港ではオキギス(ニギス)の一夜干しが人気があって干物好きのお客様が良く買って帰られます。
今日は結構な量を仕入れましたが、一夜干しにしてもいいしミンチにしても大変美味しく頂ける魚なので何割かは加工しようと思っています。
沖ギス(ニギス)の一夜干しは一度食べてみて下さい、干物好きの舌でも満足できる美味しさだと思います。
介護施設の給食用の白身の魚として天然真鯛も仕入れました。
毎週白身の魚を納品していますが、よく揚がっているようで最近はこんな大きなサイズの天然真鯛でも結構安い値段で仕入れられます。
捌くのが大変ですが介護施設のおじいちゃんやおばあちゃんに美味しく食べて頂けるなら喜んで捌きます。
こんなに大きなサイズの鯛はお祝い事なんかじゃないと当店では売れないですね~w
サルボウ貝も大変人気でみなさんよく買って帰られます。
年末にかけてはお正月用の赤貝(サルボウ貝)の煮付けをされるお客様が多いのですが、今年はこのサルボウ貝が不漁の様で値段がどんどん上がっています。
お客様の予約分が調達できるかちょっと心配です。
魚が獲れるとやっぱり嬉しいですね。
時化の時はこうやって干物を作っているんですが、魚がないのであっという間に売れていきます。
当店のお客さんンはホント魚介類中毒が多いですw