日本海山陰は冬場は時化の日が多くなって魚がない日が増えてきます。
こんな日は漁師さんは銭湯にでも行ってのんびりしているんでしょうが、私のような鮮魚販売業者などはちっとも面白くありません。
やっぱり気持ちよく晴れた良い天気が続いて、大漁旗を掲げた漁船が境港に帰ってきてくれた方が心が躍ります。
ただこればっかりはお天道様のご機嫌なので、ちっぽけな私の様な人間があれこれ愚痴ってもしょうがありません。
毎度のことですがこういった日にはせっせと干物作りに励みます。
時化はある程度予測がつきますので時化だと思ったら干物用の魚を前もって仕入れておきます。
昨日はべランスガレイとカマスを仕入れておきました。
写真は昨日仕入れたべランスガレイを干物にする最中ですが、昨日のうちに塩水に漬けて干していましたので今日にはいい具合に干物が出来上がっていました。
べランスガレイは当店では干物人気ランキングでは常に上位の魚ですが、生のままの水っぽい身が天日干しすることで旨味が凝縮されて大変美味しく頂けます。
低い気温と乾燥した空気のお陰か実に美味しそうに出来上がりました。
ただ、べランスガレイ干物は大変人気があるので昨日干していたべランスガレイは殆どが乾く前に売れてしまいました。
写真の様に干していると店の前を通った人が乾く前のキープしてしまいます。
非常にありがたい話なんですが、ネット販売で注文を受けたものなどは地元のお客様に販売する訳には行きませんので、コソコソ隠して干していますw
こちらも昨日仕入れた新鮮カマスです。
天日干しのカマスの干物は作ったはなからお客様に購入頂けていますが、最近は天気が良くなくてカマスの身が乾くのに時間が掛かっています。
「天日干しのカマスの干物を作ったら声して」とのリクエストオーダーはたくさん頂いていますが、リクエストを消化しきれていない状況です。
干物にしていきますがカマスは少し乾きが遅くてべランスガレイより長く干さないと乾きません。
カマスはまだ乾きが足りませんね~。
天日干しは夏の間はハエがたかって駄目ですが、今の寒い季節は干物づくりには絶好のコンディションになります、やっぱり美味しく出来上がります。
干物っていつも思うんですが、本当は魚をいかに長く食べれる状態で保存するかという先人達の知恵から生まれた保存方法の一種だったのが、今や調理方法の一つとなっていてしかも大人気。
先人達の方が実は魚を美味しく食べる方法を知っていたという不思議な状態になっております。
ついでに今日は干物商品の写真を撮影しました。
真空パックの写真が最近私がハマっているクロムツの干物になります。
試しにクロムツを塩焼きと刺身で食べたところ大変美味しかったので、干物を作って食べたらこれも更に美味しかった。
ですので今回クロムツの干物がセットになった商品も新しく作りました。
クロムツの干物に興味がある方はぜひ一度ご賞味ください、美味しいですよ。
https://kayanofish.com/product/%E5%B1%B1%E9%99%B0%E6%B2%96%E3%83%BB%E5%A2%83%E6%B8%AF%E7%94%A3-%E3%82%AB%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%86%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%83%BB%E3%82%BF%E3%82%A4/