世界妖怪会議開催中/境港ウォッチング、日本海の魚屋より

現在境港駅~水木ロードにかけて歩道を拡張するための工事が行われています。

全長800m(JR境港駅~本町)の水木ロードの歩道には、妖怪ブロンズ像が171体(平成29年4月23日現在)ほど設置されていますが、工事の為JR境港駅のすぐ近くの広場に移動、展示してあります。

この場所を世界妖怪会議の会場として移動させられた妖怪ブロンズ像を展示しています。

JR境港駅の改札を出るといきなり妖怪たちがお出迎えをしてくれます。

駅のベンチにはネコ娘に鬼太郎にねずみ男達が描かれて、駅舎をロータリー側(水木ロード側)に出るとすぐに水木先生が妖怪たちに囲まれながら原稿を執筆している像があります。

この像はJR境線の「妖怪路線化」を記念して建立されました。

そしてすぐ横には観光マップの看板あって、観光施設などが分かりやすく地図に記載されています。

その横のポストの上には一反木綿に乗った鬼太郎と目玉おやじ・・JR境港駅の改札を出てまだ20mも歩いていないうちにこれだけの妖怪のお出迎えw

ちなみにこの一反木綿は一反(約10m)程の白い布で、夜中に飛んできて人の首に巻き付いたり、顔を覆って息の根を止める実は怖い妖怪です。

観光地図から妖怪会議の会場までは50mもありませんが、その歩道の脇には銅板に妖怪の世界を描いたレリーフを飾った石碑が設置されています。

一番手前のレリーフは「鬼太郎の音楽会」別名「虫たちのコーラス会」。

鬼太郎は虫語・カエル語・鳥語なども話せて彼らの心や生活をよくしっていて、時々虫たちのコーラス会に出て、彼らの美しい声に合わせてタクトを振る様子がレリーフに刻まれています。

妖怪学校

誰でも自由に出席できる遊び場のようなもので、元々は妖怪の子供たちが学ぶところだったが最近は人間の子供も混じっているそうです。

カッパ穴

河童が河童の世界に行く時に通る穴で、入り口は大きな岩に塞がれていて河童笛という笛を吹くと岩が開き中に入れるという。

河童は普段こちらの世界にいるが河童の世界でしか手に入らないきゅうり酒や河童酒を飲みかわすのが好きな為、このカッパ穴を通り抜けて河童の世界に遊びに行くという。

海からこんにちは

海坊主・赤舌・磯女・船幽霊・河童・川赤子・小豆洗いなど、海・川・池などの水辺に出現する妖怪たちが勢ぞろい。

河童の三平

これが妖怪会議の会場の前からJR境港駅を見た様子です。

左の駅舎と正面のビルが繋がっていて、一階には観光案内所や回転すし屋「大漁丸」、隠岐汽船の切符売り場と待合所があります。

4階には「さかいポートサウナ」があってサウナ銭湯を楽しめます。

ポートサウナは少し狭いのがネックですが、サウナの温度も高くてサービスデイもあり私も疲れを癒しに良く来ます。

カニ船の漁師さんなどが港に戻るとよく利用するようです。

手前の工事中の像は「河童の三平・タヌキ・カッパ」。

河童の三平は映画にもなった人気漫画で、河童とよく似た河原三平と仲の良いタヌキ・河童のかん平が繰り広げる長編物語です。

以前はもうちょっと駅ビル側にあったのですが、ロータリーの工事で場所を移動しているようです。

ようやく妖怪会議の会場に到着、距離にしては短いですが文章にすると長いw

これはこれで妖怪が一ヶ所に集まっているので見て歩くのが楽で短時間で水木ワールドを満喫させてくれます。

境港は妖怪を上手く観光ネタとして人を呼ぶことに成功しましたね~、町中至る所で妖怪たちの姿を目にします。

世界妖怪会議の会場は中心に鬼太郎がいて妖怪たちと会議をしているようにブロンズ像が設置してあります。

世界妖怪会議会場

鬼太郎の後ろには「こなき爺」や「砂かけ婆」の姿もあります。

歩いて通るだけなら5分程度で回れる程の通路になりますが、この会場には74体の妖怪ブロンズ像がありますので、じっくり見て回ると結構な時間が掛かります。

水木しげる夫妻のブロンズ像

ゲゲゲの鬼太郎がいる議長の席に向いて水木しげる夫妻のブロンズ像が設置してあります。

この像は水木しげる先生の妻・武良布枝夫人の著書「ゲゲゲの女房」のNHK連続テレビ小説放映を祝って建立されました。

水木先生が亡くなったのは2015年11月30日、93歳でしたが、最近(2017年11月22日)にはお兄さんの宗平さん(享年97歳)もお亡くなりになりました。

こう見るとご長寿な家系なんでしょうか。

水木先生のブロンズ像と水木先生のルーツは隠岐であるとのお話を刻んだ石碑なども並んでいます。

水木しげる先生の顕彰像は水木しげる先生の米寿の年である2009年に功績を称える為に設置され「なまけ者になりなさい」の言葉は水木先生の名言です。

ばけぞうり

履物を粗末にする家に「カラリン、コロリン、カンコロリン、まなぐ三つに歯二ん枚」の声と共に現れるそうです。

ヒェ~、怖い。