境港、特に海岸地域で地元の魚と言えばエノハと セイゴ スズキ です。
外江地区では中海で育ったセイゴが境水道を通って外海に出ていく丁度中間地点になりますので、漁・釣りの対象として多くの方に親しまれています。
年に一度セイゴの中海から外海への大移動があるのですが、その時は境水道には釣り人がびっしりと並んで盛んにルアーを投げています。
セイゴ・スズキ(釣りの場合はシーバスと呼びますね)は針に掛かると猛烈に暴れ、時にはジャンプして頭を激しく振って針から逃れようとします。
これをエラ洗いと言ってこの時によく針が外れてバラシてしまいます。
これが時合によりますが釣れるときはルアーを投げ入れると入れ食いでお祭り状態になります。
狭いポイントでこの入れ食い状態になると周りにいる釣り人が割り込んできたりして、殺気立つこともあります。
また、釣りポイントとして有名なのが「ベタ踏み坂」(江島大橋)を上って島根側に渡り、突き当り右折して島根県道338号美保関八束松江線を松江側に少し走ったところの中海の潮の流れを良くするための小さな橋。
ここはいつもルアーマンがルアーを投げていますが、潮の流れがよく食いがいいのかよく1メートル級のスズキが上がっています。
なんとローカルな話w
釣りの話はこれくらいにして、それほど親しまれているセイゴですがセイゴの釣り祭りがあるように獲れる時は一度に大量に獲れますので、そんなときの市場の競り値なんかを見ると漁師さんが哀れに感じるほどです。
ただ、たくさん獲れることと魚の味には関係ありません。
セイゴは白身の魚で身はアッサリとしてどんな料理にも合います。
刺身はもちろん、フライ、から揚げ、ムニエル、カルパッチョ、マリネなんでも美味しく頂けます。
最近はどんな料理でも出来るようにフィーレにして販売していますが、これが結構人気があって魚を捌くのが苦手なお母さんたちがよく買われます。
刺身なら切るだけですし、その他の料理も切ってから料理するだけなので手軽さがいいみたいです。
魚の切り身に塩コショウで下味をつけ、小麦粉などの粉をまぶし、バターで両面を焼いた後、レモン汁を振りかける。外側のカリッとさせた食感と、中の柔らかい身の違いが好まれる。ウシノシタ(舌平目)やスズキなどの白身の魚や、マス・サケ類がよく用いられる。
Wikiより引用 ムニエル
ムニエルも美味しそうですね、こんな風に美しい見た目の料理が出来れば楽しいんですが、あいにく不器用なので無理無理カタツムリです。
ポワレ(仏:poêlé)は、フランス料理における調理法のひとつ。
オーギュスト・エスコフィエが定義するポワレとは、「蓋をした底の深い銅鍋に、少量のフォンを入れ蒸し焼きにすること」であり、ただ「焼く」という方法ではない。
Wikiより引用 ポワレ
チャレンジ精神ある方はポワレも挑戦してみてください。
私の場合はもともと酸っぱいものが好きなのでワインビネガーとバジルを使ったマリネが大好きですね。
このマリネを食べるとついついお酒の量が増えてしまいます。
セイゴのマリネの写真がありません、イワシのマリネでご勘弁ください(別の魚ですがw)。
スズキをグリルで焼いて、お好みのソースや野菜と一緒に盛り付けると不思議なことに高級な料理に見えてきます。
さっぱりとしてクセがないスズキ・セイゴですので、どんなソースにも合って辛口白ワインがすすむ美味しい料理になりますねw
セイゴはフィーレを小分けにして冷凍しておいてメニューによって解凍調理すれば便利です。
ぜひ一度ご賞味ください。