当店は鮮魚だけでなく 塩マス やイクラなど海産物も販売しています。
毎年この時期になると塩鱒を入荷しますが、これは境港産ではなく北海道産になります。
以前から塩鱒と聞いて別に何も疑問に思っていなかったのですが、塩ますの魚の正式名称は「カラフトマス」らしいです。
私は知りませんでしたが、この「カラフトマス」はほとんどがカムチャッカ半島出身のマスたちで、日本の川で生まれ育った「カラフトマス」はほとんどいないそうです。
北海道の漁船が獲ってくるこの「カラフトマス」は名前の通り樺太、現在のサハリン育ちのマスだそうです。
また、鮭と鱒の区分は生物的な分類学上では意味がなく、カラフトマスは英語では「ピンクサーモン」ですので英語圏では鮭として扱われているということですね。
俄か知識なんでご存知の方は指摘してください。
境港では4~5年前から中野港の沖でギンザケの養殖を始めていますが、魚屋の自分にもこのギンザケとカラフトマスの違いがよく分かりませんw
ちょっと詳しく調べておきます。
2回ほどギンザケの養殖場が時化の影響で設備に不具合を起こし、ギンザケが逃げ出したことがありましたが、その時は釣り人がフィーバーしてギンザケ狙いで竿を出していました。
岸から釣るのは大変ですが、私の場合船釣りでアジ狙いに行っていた時にサビキの仕掛けにギンザケが掛かって嬉しい思いをしました。
また、養殖場は自動で生け簀にエサをやるようになっているのですが、自動でエサが撒かれるとアジやサバなどの群れが寄ってきてその瞬間はアジが入れ食いになるそうです。
中には強者がいて撒き餌の時間に養殖生け簀にもやいをとって船を浮かべ、アジを狙って30分で3桁釣れたと言ってる方もいらっしゃいましたw
「エサがいらんが~w、エサのオキアミもなしでこれだけ釣れるがw」と言っていましたが、そりゃあ釣れるでしょ、エサは他の方が撒いてるだけでw
いかがなものかと思いますねw
ギンザケは鳥取県や境港市のバックアップもあって生け簀が作られたり、境港の県立境港総合技術高校の毎年の恒例の新巻きザケ作りの材料になっています。
なぜか縁がありますね。
これが1500本ほど(昨年は1600本、一本2,500円で販売)作ってその年に売り切れるらしいですから、大したものです。
見事に境港に根付きましたね。
私の場合は一本買うと朝食に食べれるように3cm弱ほどの厚みで身をぶつ切りにしていき、すぐに食べないものは2枚ペア程度で冷凍して保存します。
これがお弁当、お茶漬け、朝ごはんのおかずとなんでも合うので重宝しています。
いつも思いますが、写真は難しいですねw