今年は暖かいこともあって年末感があまりなかったですが、もはや12月の半ばを過ぎてあと2週間程で今年も終わりです。
早いものですね~、一年は・・
この時期は魚屋としては一番の繁忙期で贈答用のズワイガニや干物の手配、年末のブリ、赤貝(サルボウ貝)等の御用聞きなど、やることが山積みでホント猫の手も借りたいほどです。
ですが、このコロナの疫病で大変な時に忙しく出来るのは感謝しないといけませんね。
ぼちぼちと赤ナマコ・ 青ナマコ 共に境港の市場にも顔を出すようになりました。
毎年のことですがナマコが市場に出始めると一年も終わりだなぁ~と実感します。
世間一般では赤ナマコの方が味が良いと言われ値段も高いのですが、境港の当店近辺では赤ナマコより 青ナマコ の方が圧倒的に好まれています。
青ナマコは内湾の砂地、赤ナマコは岩礁地帯に生息することから赤ナマコの方が歯ごたえがあると言われていますので、当店のナマコ好きの年配者は柔らかい青ナマコを好むのかもしれませんね。
私個人的にもゴリゴリの赤ナマコより青ナマコの方が美味しく感じます。
食べ方としてはもみじおろしなどと一緒にポン酢で食べるナマコ酢が一般的ですね。
我が家では自宅で収穫した柚子と醤油の二杯酢と大根おろしで食べるのが定番で、毎年この時期に初物を美味しく頂いています。
最初にナマコを食べたときは初めての食感にビックリしましたが、今やこの時期になくてはならない食材ですw
とくに境港ではお節料理の「弐の重」に含まれる酢の物として好まれていて、地域に根付いた海産物と言えます。
ウニ、からすみと並んで日本の三大珍味の一つと言われる「コノワタ」はナマコのハラワタを塩辛にしたもので大変な人気がある高級食材です。
昔はご近所にご自分でコノワタを作られる方がいましたが、今はもう周りに自作される方はいませんね。
酒の肴に私も一度挑戦しようと思っていますが毎年思うだけで一度も作った事はありませんw
旬のものを美味しく頂くのがやっぱり最高の贅沢!
今が旬のナマコ、ぜひ一度ご賞味ください。