鮮魚店を営んでいるのもあって動物性たんぱく質は魚介類が9割、残り1割が肉類という食生活を送っています。
そもそも魚が好きでないと鮮魚店をやっていくことなんて絶対に無理で、私が魚嫌いだったらお客様に胸を張ってこの魚は美味しい!なんて勧めることが出来ません。
それに嫌いな物を毎日目にして触って料理してなんて天地がひっくり返っても無理です。
チーズが大嫌いな私がチーズ屋さんで働いてチーズを陳列したり、チーズを切ったり、なによりお客様にこのチーズのここが美味しい!なんて言えないのと一緒です。
そもそもチーズの良さが分からないのに説得力ある商品説明なんて全く無理。
それに臭いだけで卒倒しそうな私がそもそも長時間チーズ屋さんの店内にいるなんて不可能!
その点私は骨の髄から魚中毒ですので、今の仕事は天職だと思っています。
当店の場合境港の地元のお客様が相手ですので扱う魚はほぼ決まっていて、春にはサヨリ、オキメバル、夏にはイシガニ、冬にはサルボウ貝やブリなど季節によって違いはありますが年単位でみると毎年同じ魚を販売しています。
日本の場合四季があってその季節に合った旬の物があり、美味しい物を美味しい時に食べるという世界に誇れる食文化があります。
この旬がある食べものの代表格が鮮魚と果物、山菜を含む野菜だと思っています。
今はハウス栽培があるので野菜はそうとも言えなくなってきていますが、果物なら秋の柿、野菜なら春の玉ねぎが分かりやすいですね。
前置きが長くなりましたが何が言いたいかと言うと、今シロハタ、オキメバル、サルボウ貝が旬を迎えて最高に美味しいのでオススメです!ということですw
鳥取県で獲れるシロハタは東北で獲れるような卵を抱いている群れではなく、深海の餌場の群れを底曳網で獲るので脂がのっていて特に春に美味しいと言われています。
今回我が家でシロハタ、オキメバル、サルボウ貝を煮付けで頂きましたが、個人的にはシロハタが一番美味しく感じました。
身が柔らかくて骨離れが良く独特の甘みがあって、人気があるのも頷けます。
脂ののりが絶妙で大変美味しく頂きましたが、オキメバル、サルボウ貝が美味しくないという訳ではありません。
オキメバルの煮付けも白身の上品な味わいで、脂がすごくのっているのにあっさりとしてしつこくなく思わず「旨い」と言葉に出たほどです。
オキメバルは結構良い値段なのでこんな煮付けを料亭なんかで食べたら幾らぐらいするんでしょうね?
境港は良いところで、こういった美味しい魚が都会と比べてまだ納得できる値段で食べれるのが良い点ですね。
こちらはサルボウ貝の煮付けです。
サルボウ貝というと年末に皆さん購入されますが、実は今が大粒で身がプリプリして最高に美味しい時期です。
年末ではやや小粒の大きさでしたが、今は小さい赤貝程度の大きさになっています。
これが煮付けにすると美味しくてワインによく合うw
PLANTで買ったボージョレーが美味しかったw
そろそろサルボウ貝も境港の市場では取引がなくなりそうです、また来年ですね。
ホタルイカに茎わかめと旬な物尽くしを頂きました。
シロハタ、オキメバル、サルボウ貝、おススメです!
ぜひ一度ご賞味ください。