最近暖かくなって来たので久し振りに庭で 炭火焼き で海鮮BBQを楽しみました。
今年の冬は雪がたくさん降ったのでとても寒かったですが、四季ある日本では冬の次には陽気な春が訪れます。
ここが日本の良いところで、四季折々の食べ物や植物を楽しめるってとても大事で価値あることだと思います。
寒い冬があったからこそ暖かい春がありがたく感じるように、自然や旬の食べ物などへの感謝の気持ちや関心が自然に湧いてきますし、四季の変化があることで一年という時間の流れ(短いスパンの歴史)を感覚的に感じることが出来ます。
これが常夏のグアムなんかだったら年中同じ食べ物を食べれる代わりに、季節の美味しいものを美味しく頂くという習慣や文化は根付きませんし、季節の変化による景観の変化や旬の食べ物を楽しめません。
四季があったからこそ出来上がった日本の風習や文化を常夏のグアムに当てはめても意味ない事は分かっていますが、一年の豊作や息災を願うお正月、魂が戻られるお盆、五穀豊穣を祈り感謝する新嘗祭や彼岸などは、四季がある日本だからこそある習わしです。
日本人の私はお正月にお雑煮を食べて一年の幸せを願いたいですし、お正月だからこそ数の子や雑煮などを食べたいし、お盆にお墓参りをして先祖に感謝したいです。
仮に日本がグアムの様に常夏でお正月があったとしても、私はお正月は寒い時期に炬燵で温まって迎えたいです。
それに記憶ってとても季節に関係していて、なにか大きな出来事を思い出す時には「雪が降っていた」とか「とても寒かった」「焼けるような暑さだった」という状況を出来事の記憶とセットで覚えているものです。
少なくとも私はそうなんですが、これが常夏の国だと「どんな時に何があった」の「どんな時」の季語がなくて、とても味気なく感じます。
「桜が咲いていた時に入学式で新しい友人と出会った」とか、「伴侶となる人に会った時は一面真っ赤な紅葉だった」っていう記憶って、とても風情があって良いと思いますが、常夏の国の人にはこういった季語がないって事ですもんね。
日本で俳句文化が育ったのも四季があって、こういった季語があるからで、これは誇るべき偉大な文化だと思います。
雑煮や棒鱈やナマコ酢、寒ブリ、松葉ガニは寒い時に食べるものだし、素麺やところてんは真夏に食べるもの、フキノトウやタケノコは春、カツオやサワラ、サンマ、マツタケは秋に食べるのが一番美味しいものです。
春は桜、夏は海水浴、秋は紅葉狩り、冬はスキーなど季節を楽しむスポーツや行楽などの楽しみがあり、四季があることで季節の恵みに感謝し自然を敬う文化が日本に根付き、素晴らしい日本という国が出来たと思います。
私は四季があり歴史がある日本という国が大好きで、自然の恵みにとても感謝し、未来永劫日本という国が繁栄するように願っています。
話が脱線してしまいましたw
BBQの食材はサザエとオキギス、イワシ、シロハタ、マイタケなどです。
久しぶりにサザエがあったので入荷しましたが、今の時期サザエの売れ行きがイマイチですね。
サザエというとBBQを連想して夏に美味しいと思っている方が多いかもしれませんが、旬は冬~春で今が一番美味しい時期になります。
こうやって壺焼きで食べるのももちろん美味しいですが、刺身、煮付けでも大変美味しい貝ですね。
好みによるんでしょうが、壺焼きや煮付けで食べるならやや小さいサイズ、刺身で食べるなら大きいサイズが美味しく頂けますね。
炭火で炙ってやって火が通ったら醤油を垂らしてやると、これが酒の肴に最高なんですね~w
サザエが大量に市場に揚がっていて値段が手ごろな時は多く仕入れて、ワインビネガーとバジルでピクルスにして美味しくいただいています。
サザエは大変馴染み深い貝ですね、今美味しいですよ。
マイワシとオキギスも程度の良いものがよく揚がっています。
マイワシは新鮮で焼いても煮付けても美味しく頂けますね。
刺身で食べても美味しく頂ける鮮度なので、移動販売で持って行くと目利きのお客様はこの新鮮なイワシを大量買いします。
確かに脂がのっていて今回のBBQでも美味しく頂きました。
最近境港にアジ、イワシ、サバの青物が大量に揚がっているので、今年の境港の漁獲高は結構なものになるんじゃないでしょうか、楽しみですね。
シロハタも大変美味しく頂きました。
境港のシロハタは東北地方の様に産卵しに浮いて来たものを獲るのではなく、餌場である深海の物を底曳き網で獲りますので脂がのっていて大変美味しいです。
今の時期特に美味しくて、境港のお客様には生でも干物でも大変人気があります。
境港ではイワシやアジ、サバと同様、食卓に上る定番の魚となりつつありますね。
シロハタも美味しいですよ、ぜひご賞味ください。
我が家では炭火焼きは写真のように七輪を使います。
金属製のものも使いましたがすぐに錆びてしまって駄目なので、七輪に落ち着きました。
七輪でも金属製の物でも大して焼き具合は変わらないと思いますが、炭だけはケチらずに備長炭など良いものを使いましょう。
以前は安物の炭を使っていましたが、どうも香りが気にくわなかったので値段の張る炭に変えてみると、出来上がった焼き物の香がまるで違ってビックリしました。
安物の炭を使うと不純物が多いのか変な臭いが着いてしまって、肉や魚の味が邪魔されて美味しくなくなります。
違う種類の炭で焼き比べるなんて状況はあまりないでしょうが、もし比べてみるとその違いにビックリすると思います。
炭火焼きで食材を美味しく食べるなら良い炭を使いましょう!