新鮮な カタクチイワシ があったので入荷しました。
カタクチイワシは海の生態系では、クジラや大きな魚、鮫、イカ、海鳥など多くの生物の食べ物としてとても重要な位置にいます。
人間にとっても大切な海の資源で漁獲量も日本ではカタクチイワシが一番水揚げされています。
生まれながらにして他の生物の食事としての運命を背負っているとても可哀想な魚ですね~。
しらす、煮干し、田作り、釣り餌、肥料など広く利用されています。
鰯の仲間はカタクチイワシ、マイワシ、ウルメイワシなどがありますが、マイワシとウルメイワシはニシン科に属するのに対してカタクチイワシはカタクチイワシ科に属して少し種類が違います。
境港の地元のお客様はこのカタクチイワシの刺身が大好きで、新鮮なものがあると皆さん買って帰ります。
大きさが10㎝程度の魚ですので刺身にするのに包丁などは使わず、指で頭を落として身と骨を器用に分離して刺身にします。
新鮮なカタクチイワシの刺身は絶品で舌鼓打つこと間違いなしですが、痛むのが大変早いので鮮度には注意が必要です。
刺身醤油で食べるのも美味しいですが、ショウガ醤油でも大変美味しくいただけます。
鮮度の問題であまり購入できる機会がないかもしれませいんが、ぜひ食べておきたいところです。
もちろん料理して食べても大変美味しくて、フライ・煮付け・天ぷら・つみれ・なめろうなど、多くの料理で使われています。
カタクチイワシを砂糖と醤油で煮固めた田作りはお節料理でも食べられています。
今日入荷したカタクチイワシは少し田作りには大きいかも・・ですね~。
カタクチイワシの頭をとってネギやオオバなどの香草野菜と味噌から作る「なめろう」も大変美味しくて、私は大好物です。
カタクチイワシを使った料理や加工食品ってお酒のアテによくて、目刺し・アンチョビ・マリネなどは私には堪らない御馳走ですw
カタクチイワシが盛んに食べられているのは日本だけではなくて、スペインなどではイワシの酢漬け(ボケロネス)はタパスの代表的な料理として人気があります。
簡単に言うとカタクチイワシのマリネのことで、ワインビネガーなどの酢とオリーブオイル、塩、パセリなどで作ります。
マリネは決まった味はありませんのでお好みで作れるのが良いですね。
バジルやローリエ、ニンニク、タマネギなんかもお好みで使えば色んなバリエーションが出来ますね。
大変味わい深い魚です、ぜひ一度ご賞味ください。