鳥取県境港市の境漁港に21日、旬の「寒ブリ」を中心に1100トン(速報値)の水揚げがあり、師走の岸壁が活気づいた。千トン以上の大漁は10月27日以来。
境港水産振興協会によると、内訳はツバス(ブリの若齢魚)が955トン、ブリが110トン、ベニズワイガニが35トン。
このうちブリは、地元の共和水産の巻き網船団が島根県-山口県沖の日本海で漁獲し、7~9キロが主体。岸壁では香港からの観光客も見学する中、運搬船から水揚げされたブリがベルトコンベヤーの流れ作業で計量され、大きさごとに魚箱に仕分けられた。
同社海務部の金田聡部長は「この時期のブリは脂が乗っておいしい。連日の豊漁で値段も安くなっているのでお薦め」と話した。
鳥取県水産試験場によると、日本海を回遊するブリ類は近年増加しており、境漁港でも水揚げ量が年間1万トンを超える主要な魚種の一つ。今年も既に1万トンを超えている。(久保田恭子)
引用 日本海新聞 2017年12月22日