時化も去り本日は境港市場にはいつも通り魚が水揚げされています。
やっぱりこうでなければ境港ではありません。
ただ鮮魚は水揚げされていましたが、カニ船が戻っていないのでズワイガニはゼロ、一枚も市場に揚がっていません。
不思議なもので、鮮魚が獲れてカニが獲れてとすべてが満点になることは最近はあまりなくなりましたね。
でも時化よりはよっぽど良いです、こうでなくっちゃw
写真の魚は「オニオコゼ」になります。
見るからに怖い顔つきですが白身のクセがない魚で、刺身でも煮付けでもから揚げでも美味しく頂ける高級魚です。
注意しないといけないのがヒレに毒があるトゲがありますので、それが刺さらないよう切り取ってから料理します。
オニオコゼではないのですが、一度外道で5㎝程度の小さなオコゼが釣れて針を外そうとした時に背びれが指に刺さった事があります。
これがとんでもなく凄くて言葉に表せないような痛みが脳天まで響いた後に、赤ちゃんの手の様に手が腫れました。
この時からオコゼが釣れたら細心の注意をしながらペンチを使って針を外すようになりました。
本来は深海魚と言われる魚なんですが、境水道で投げ釣りをしていても釣れることがありオニオコゼが釣れると地元の方は喜んで持って帰ります。
境港ではから揚げが一番、煮付けが二番といったところですが、オコゼの薄造りという高級料理もあるぐらいで刺身で食べても非常に美味しく頂けます。
カエルの様に目が飛び出しているのが特徴で大体手のひらサイズ~25Cmくらいになります。
ちなみに「メイタカレイ」の名前の由来ですが、目と目の間にトゲがあってこれに触ると痛いので「目痛カレイ」という名前が付いたそうです。
こちらのカレイは高級魚で塩焼き、から揚げで食べると絶品です。
境港ではこのサイズではから揚げで食べるお客様が多いですね。
もう少し大きいサイズならムニエルなどでも美味しく頂けます。
ぜひ一度ご賞味ください。
久しぶりにヤリイカを入荷しました、こちら境港では別名「テナシイカ」と言います。
シロイカ(ケンサキイカ)などと比べて蝕腕と呼ばれる2本の脚が細く短いのでテナシ(手無し)イカと呼ばれています。
まだ子を持っていませんでしたが、12月以降になると産卵期に入るので卵を抱いた手無しが獲れるようになります。
この子持ちテナシイカを煮付けにするととんでもなく美味しいイカの煮つけが出来上がります。
イカの卵と身の旨味が口一杯に広がってなんとも言えない幸せな気分になります。
今日はお客さんがこのテナシをたくさん買って帰りました。
子を持っていないなら刺身、子を持っていたら煮付けにすると最高です。
ぜひ一度ご賞味ください。
左ヒラメの右カレイの法則から行くとこれはヒラメだよな~とずっと思っていましたが、調べて見るとやっぱりヒラメでした。
正式名称は「ガンゾウビラメ」ですが、関西での正式名称は「ガンゾウガレイ」となっていました。
左ヒラメの右カレイという名前の付け方が昔は曖昧だったんでしょうか?
旬は秋~春で境港の地元の方は煮付けで食べるのがほとんどです。
ヒラメの一種なのでムニエルでもフライでも刺身でも美味しく食べれますが、一番人気がある食べ方はやっぱり煮付けですね。
境港のお客様はガンゾウガレイが大好きです。
まだまだ紹介しきれませんが今日はここまで。
では、行ってきます。